
4月2日、アメリカのドナルド・トランプ大統領は、輸入品に対する新たな関税を発表しました
この相互関税政策は、多くの国からの輸入品に最低10%の関税を課し、特定の国や品目には最大50%の関税を適用するものでした
特に中国からの輸入品には、既存の20%の関税に加え、さらに34%の追加関税が課され、合計で54%の関税率となりました
この発表を受け、中国は即座に報復措置を講じ、アメリカからの全輸入品に対して34%の追加関税を課すと発表しました
さらに、中国は希土類元素の輸出制限も行い、貿易戦争が一層激化しており、世界的な景気後退への懸念が高まっています
JPモルガンは、これらの措置が継続すれば、世界的な景気後退の確率が60%に上昇すると予測しています
株探
米国株の株式市場ですが4月4日のダウ平均株価は、2020年3月16日の2,997ドルの下落、同年3月12日の2,352ドルの下落に次ぐ
過去3番目となる2,231ドルの下落となりました
前日の4月3日も1,679ドル下げており、トランプ関税のせいで2日で3910ドルの下落と歴史的暴落に繋がりました
この株式相場の状況を受け、著名人のひろゆき氏は
株価が乱高下する大きさの指数である恐怖指数が50近くになりました
教科書に載るレベルの不況になりそうですね
2008年 リーマンショック
2020年 新型コロナウイルス
2025年 トランプ関税
とポストし、反響を呼んでいます
恐怖指数とは、正式にはVIX指数
ボラティリティ・インデックスと呼ばれ、米国シカゴ・オプション取引所が算出している指数です
株式市場の「将来の不安」や「投資家の心理的な動揺」を数値で表したもので、「市場の恐怖感」を測る指標としてよく使われます
具体的にどういうものなのかというと、S&P500指数に連動するオプション取引の価格をもとに、「今後30日間の株価の変動」を予測した数値です
数値が高いと「これから株価が大きく動くかもしれない」と市場が見ている、つまり投資家の不安が高まっていることを意味します
このVIX指数が50を超えることはほとんどなく、過去に起こったのは
1987年10月に起こったブラックマンデー
1998年10月に起こったロシア金融危機
2001年9月に起こった同時多発テロ
2002年7月に起こった企業会計スキャンダル
2008年10月に起こったリーマン・ショック
2018年2月に起こったボラティリティ・ショック
2020年3月に起こったコロナショック
など稀にしか起こらないことです
ひろゆき氏がポストしたリーマンショックを簡単に解説すると
2008年9月15日にアメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻したことで引き起こされた世界的な金融危機のことです
この銀行は当時、サブプライムローンと呼ばれる信用力の低い人向け住宅ローンを元にした金融商品を大量に保有しており、住宅価格の下落とともにこれらのローンの焦げ付きが急増し、巨額の損失を抱えて経営が悪化しました
政府がリーマンの救済を見送ったことで、「アメリカの大手金融機関ですら倒産する」という不安が世界中に広まり、金融市場はパニック状態に陥りました
結果として、アメリカの株価は暴落し、金融機関同士がお金を貸し借りすることすら怖がるようになり、信用収縮が発生、企業も資金繰りができなくなり倒産が相次ぎました
この影響は日本を含む全世界に波及し、株価の大幅下落、輸出減少、雇用悪化などを通じて「世界同時不況」と呼ばれる深刻な経済不況が起きました
リーマンショックは、金融商品のリスク管理の甘さや、規制の不備、過度なレバレッジへの依存がいかに危険かを世界に知らしめる事件となり、後の金融政策や規制のあり方に大きな影響を与える転機となりました
リーマンショックによって日米の株式市場は歴史的な暴落を記録しました
アメリカでは、リーマン・ブラザーズ破綻前の2008年9月12日時点でダウ平均株価は11,421ドルありましたが、信用不安が連鎖し、2009年3月9日には6,547ドルまで下落しました
これは約43%の暴落です
同じくS&P500指数も1,200台から676まで下がり、約44%下落しました
一方、日本では日経平均株価が2008年9月12日に12,214円だったのが、1か月半後の10月28日には6,994円まで急落し、こちらも約43%の下落率となりました
その後も2009年3月10日まで7,000円台をうろうろし、株価は低迷を続けました
つまりリーマンショックによって、わずか半年足らずでアメリカも日本も株価がほぼ半分になったという異常事態が発生したのです
企業の業績も急激に悪化し、アメリカでは金融機関が次々と倒れ、日本でも輸出型企業が大きな打撃を受けました
リストラや失業も増加し、リーマンショックは株価暴落にとどまらず、世界中の経済を巻き込む深刻な不況をもたらしました
今回のトランプ関税がこのリーマンショックがもたらした不況をまたもたらすとひろゆき氏は言ってるわけです
ですが、今の状況はリーマンショックと異なり、金融機関の破綻ではなく「国家間の経済制裁合戦」という形で起こるものであり、実体経済への影響がより広範かつ長期的になる恐れがあります
企業は関税コスト上昇により利益を圧迫され、消費者物価も上がり、企業投資や雇用の抑制を通じて景気が急減速するという悪循環に入る可能性があるため、関税発動のタイミングや規模によっては、リーマンショック級、あるいはそれ以上の世界同時不況を招くリスクを孕んでいるとも言えます
このひろゆき氏のポストに対してみんなの反応はというと
このようになっています
そして明日はブラックマンデー
株価暴落が確定している状況で最悪の週末を送るはめとなった株クラを見ていきましょう
週末の折れ線グラフ。
お金が急激に減って行くのは何歳になってもキツいね。というか歳をとった方がキツい。20代の時は、リーマンショックの時はまあまだ先は長いしこの先なんとかなるやろ!的な前向きな考えもあったんやけどね。
それでも前向きにいかなきゃね💪紹介コード【W2m7】#カビュウ pic.twitter.com/JkKXa8BGT4
— いぬばしり (@inubashiri55) April 6, 2025
月初来のマイナス金額が大きすぎて笑けてくる😂でも僕より資産の多い先輩方はウン百万ウン千万マイナスなんですよね。みんな耐えていきましょう😎
紹介コード【GXFB】#カビュウ pic.twitter.com/laC1dUy1bz
— つばめびと@全力オルカン&高配当🐦️ (@enhitokabu) April 5, 2025
泣いてもいいですか?😭#カビュウ pic.twitter.com/MhvT2okWyB
— hiperman (@hjksupergamer) April 5, 2025
となっています
明日は先週以上に大損確定で追証発生者や退場者が続出しそうですが
株クラクリックでは今後も注目していきたいと思います